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2020年02月22日

ロットン釣具店空想創作シリーズ 『ガングリップを支給せよ』

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serial code : "BLACK BASS"
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遡ること75年前の噺。

1945年 終戦。日本は敗戦国となり、
マッカーサー率いるGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)により占領統治されることとなる。
これにより日本は急速に欧米化が進むこととなった。
政策任務として大挙してやってきた進駐軍はプライペートでもファッションやジャズなど多くの娯楽文化ももたらした。
もちろんブラックバスのルアーフィッシングも例に漏れず。

1946年、GHQから神奈川県知事宛にある指令が出された。

『ブラックバスを輸送せよ』

芦ノ湖のブラックバスを、当時、関西方面を担当していた司令官ウッドラフ少将の元(京都)に輸送せよという至上命令であった。
戦後当時は交通事情も悪く、魚の輸送技術も進んでおらず大変な労力を強いられたという。
国鉄(現JR)にも指令がおり特別車両まで用意されられたようだ。
とても大掛かりな計画である。
実質、これが戦後、関西に移入された最初のブラックバスだということは確実な事実である。
それにしても、なんて馬鹿げた話だろうか。
占領下におかれた日本は間違いなく混乱状態のピークだったはず。
いくら楽天的なアメリカ人の国民性とはいえ、この命令は権力乱用で傲慢極まりない。
このプロジェクトは、
当時一部の米軍兵士達の間で芦ノ湖でのブラックバスのルアーフィッシングが、
盛んになっていたことを耳にしたウッドラフ少将が計画したという。
戦争や軍事国家アメリカは大嫌いだが、罪を憎んで人を憎まず。
このウッドラフという人物には、なぜか惹かれてしまう。
たとえ勝戦国の司令官とはいえ、我欲(?)でここまで大掛かりな指令を出すということは、
よっぽどのバスクレージーだったのだろう。
軍事権力を自らの釣欲に利用した男は世界中探してもそういないはずだ。
その部分だけを見てもアメリカ人のバス文化というものには、やはり底知れないものを感じる。
この事実は日本ブラックバス史の輝ける闇。

さて、ここからは想像上の噺。
戦時中の米軍はその権力でありとあらゆる道具を各専門分野のトップメーカーに作らせていた。
軍人に支給されたアイテムはどれもハイクオリティーレベル。そこから生まれた名作も数々ある。
そこで、もしウッドラフ少将(ニックネームはWoody)のブラックバス熱がさらにエスカレートしていたら…と、想像してみる。
ウッディーはGHQに因んでGentleman HuntQuartersという私的なバスフィッシングクラブを結成。
そしてバス輸送にとどまらず、絶対に釣具の製作を日本政府に要請していたに違いない。
そして間違いなくこんなクールなガングリップを造らせていたに違いない。
戦後の日本でバスフィッシングを楽しんでいたGI達は皆この支給されたグリップを握り、
休日になると戦争とは真逆の平和的時間をブラックバスと共に過ごしただろう。

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GHQ(Gentleman Hunt Quarters)からの指令。
『ガングリップを支給せよ』

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ROTTON CUSTOM ROD HANDLE "LUCY" 2020 model.
Gentleman Hunters Quarters SP
serial code : "BLACK BASS"
price : 33,000yen(tax in)

軍人woodruffではなく、釣人Woodyに捧ぐ。

ロットン釣具店15年目のスタートとなる2.22より空想復刻&放出。

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『ロットン旗揚げ記念シリーズ 2020』最終戦は、午後3時スタート!
ご来店お待ちしておりますーー!




posted by ロットン at 01:11| 大阪 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする